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手書きノート


by asazuki

コンセプト自体は…

しだいに鮮明になってきた Facebook と Google+ の戦略の違い | Lifehacking.jp

私は、Facebook は単に「画像つきでブックマークできるから」ということに尽きるし、それ以上でもそれ以下でもないものと思っている。そして、コンセプト自体はそういう利点をぼかしてしまっていると思う。そもそも、自分自身のことをそんなふうに絵巻にしたいなどと人間は思い、そして、そういうことを楽しい、と感じるのだろうか? 甚だ疑問である。

その点、Google のコンセプトははっきりしている。端的に言えば、「より探しやすく」。この一点に尽きるし、そのための改良を日々重ねている。

私に言わせれば、一見商業・利己的と思われる Google のコンセプトはユーザーサイドの発想であり、一方、一見ユーザーサイド・ボランティア的と思われる Facebook のコンセプトは極めて、商業的・作り手側の発想、という感じが、私にはする。

著者は、仕事柄、「どちらもいいよ」と言わざるを得ないだろうが、これからの時代は、はっきりと取捨選別をしていった方がいいと思う。そうしないと、そういう負荷を背負うのは、あとからくる人たちであり、そういうものの蓄積こそが、戦争へ向かう原動力となるからだ。平等・すべてを温存する、という発想は、人々・システムからエネルギーを奪い、そして、大切なものを傷つけ、衰えさせていく…。

なんだか、難しい話になってしまったが、ようするに Facebook をやっていると、他者ではなく、自分の方に注意が向いていくように感じ、精神衛生上よくないように感じる。そんなもの糞食らえ、と思うし、人間の本能に反していると思うし、アメリカ的発想だと思う。

人というのは、Google のコンセプトのように常に他者を探し求めようと思っているものだし、SNSはそういうツールとして黒子に徹するべきではないだろうか? 「私こそSNSだ」ではなく、気がついたら常にSNSがそばにいた、というシステムが理想ではないかと思う。

ちなみに「画像をブックマークする」という機能さえあれば、それなりに使う人はいると思うので、Facebook のシェアはそれなりに今後も維持されるとは思う。

そもそもタイムラインの発想自体は、ブログそのものであるし、全く新しくもなければ斬新でもない。ブログ+αを求めるなら、私は迷うことなく、ブログ+Google+ をお勧めしたい。Google+ を知ることで、ブログで発信することの重要性を知り、そして、更新数ではなく、くす玉のような記事を1年にひとつでもいいから生み出すことの意味や価値がますます高まっていることを知るきっかけになるだろう。

「Facebook」はどこまでいっても「私」にはなりえない。「私」はどこまでいっても「ブログ」であるべきだし、SNSが肩代わりするものではけっしてない。SNSはどこまでいっても、黒子として「ブログ」と「ブログ」とをつなげる空気のような存在であり続けてほしいと思う。
by asazuki508e | 2011-12-18 08:43