tomemo

タグ:憲法 ( 1 ) タグの人気記事

憲法に限らず、世の中の決まりごとについての解釈は時代とともに変化するもの

憲法のことについてあれこれ読んでいたら、こんなのを見つけました。

【談話】憲法解釈をめぐる批判が政権時の言動と矛盾するとの指摘に対する反論 - 民主党

枝野氏の名前が右上にあるので、おそらく、枝野氏の文責によるものと思われます。

民主党政権時代、「憲法解釈担当大臣」なるものが設置されていましたが、そのことと安倍首相が「最終責任者は私だ!」と言ったことに対して「民主党が反論することとは矛盾しません」ということについて、長々と説明している文書のようです。

書いてある内容自体については特に異論はありませんが、どうも根本的な点で違和感を感じたので、その覚え書きです。



こういった、いわゆる左翼系?の論文を見ていて、いつも不思議に思うことは、まるで、憲法などを含めた各種きまりごとは絶対普遍的なもので、時間とともに変化することはない、というふうに、私から見れば勘違いしているようにみえる、ということです。

非常にざっくりと言えば、約70年前にできた憲法の、その当時の解釈と、現在の解釈とで、その内容が変化するのはあたり前です。なぜなら、世の中にある全ての決まりごとは、その当時の社会背景等を前提にして作成されているからです。

これは、普通に生きている人にとっては、説明を要しない、ごくあたり前のことなのですが、どうも理屈だけで長年、過ごしてきた人にとってはそうではないようです。

憲法9条に限定して言えば、成立した時期やその作成経緯からして、「アメリカによる」、「核の傘」が前提になっていることは明らかです。逆に言えば、アメリカの、東アジアに対する軍事的な力が落ちてきた場合、その解釈は変更される「べき」ですし、憲法の文言もその時代背景に合わせて変更する「べき」です。

さらに別の言い方をすれば、何十年も前の解釈を現代にまで適用することには、むしろ、逆に慎重であるべきでしょう。その当時の発言者が、その当時の社会背景等を前提としてしゃべっていることは自明であり、そういったことは通常、いちいち明文化しないからです。

で、話を戻すと、枝野氏は、こういった「時代背景の変化に伴う解釈の変更」を「恣意的な変更」のひとつとして捉えているようです。もし、仮に枝野氏の憲法観に合わせて、世の中にあるすべてのきまりごとを見直すとしたならば、おそらく、とてつもなく複雑で長々とした、硬直化したものとなり、時代背景等に合わせての法律等の改正作業の量が膨大となり、社会システムが麻痺してしまうことでしょう。

逆に言えば、これから何が起こるか、社会がどう変化していくかわからない中で決まりごとを作る際には、適当な「あそび」すなわち「解釈の余地」を残し、頻繁に変更を余儀なくされる事態を回避すべきでしょうし、実際、世の中の多くの決まりごとはそういった概念を前提とした作りになっています。

枝野氏のような硬直し、時間的なものごとの変化を度外視した世界観を持っていると、何かと言葉がくどくなったり、ポイントがずれたり、ブーメランになったりしてしまうのではないでしょうか? 少なくとも論理的にはそうなります。

[PR]
by asazuki508e | 2015-05-27 16:08 | Comments(0)