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手書きノート


by asazuki

ネットは「個」を守る切り札

批判ばかりしていても、結局それは搾取側と同じ「相手に恐怖を与える」ことによって、相手を動かそうとしているわけですから、同じ穴の狢(むじな)です。

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社会的にうまくバランスがとれるような仕組みを作っていく必要があります。



私に言わせれば、現状があるのは「個」の怠慢です。


企業は自らを生存させようと賢明に動きますが、「個」というものは、そうはなりません。それを肩代わりしていくのが、本来は行政の役割なのですが、企業と行政との関係性が深まりすぎた結果、「個」を守る役割よりも、企業側の生存の方へ偏ってしまった社会、これが現状であるという共通認識をもつ必要があります。



結局のところ、そういうものを自然と抑制するような社会システムを第2次世界大戦以後も作ってこなかったことの証左が現状なのではないかと思っています。




実のところ、軍隊の不在がその原因のひとつです。何事にもバランスが必要で、絶対的に不要なものなど本来はこの世に存在しません。例えば、いじめというのは、そういう意味では必要です。どういうことかというと、「いじめのない世界」というのは、それはすでに人間的世界ではありません。

肝心なのは、いじめの割合をコントロールするしくみを作り出すことです。




人間界は、自然界と違って、自由競争社会ではありませんし、そうすべきものでもないでしょう。別の言い方をすると、人間界も自由競争社会ではあるのですが、強者を自然界ほどに尊重しなくても、十分にやっていける社会システムはおそらく構築可能です。


まったく自然に任せるようなことをすれば、当然のことながら、自然界と同じ方向へと移っていきます。


ところが、自然界で起こっている食物連鎖というのは餌が減ったら、そのピラミッドの上位のものも自動的に減少しますが、人間界はどうでしょう。おそらく、そういったしくみが自然界ほどうまく働かないので、自らが滅ぶところまでシステムが極端に振れてしまうのではないかと思います。



ですから、強者を自然界ほどに強くしない自己抑制システムを、行政機関を使って創りだしていく必要があるのであって、そういう概念のことを私たちは「社会福祉」と言ったり、「社会保障システム」と総称したりしているわけです。



それとともにあらたに出現した道具が「IT」です。端的には「個」の連携が可能になったわけです。




しかし、私が最近思うのが、「個」が「IT」を使いこなしていない。一方、当然のことながら、企業は積極的に取り込み、活用します。当然のことながら、企業優先社会になります。




「企業が悪い、モラルがない」のではありません。





現状、起こっているのは、「個の怠慢」であり、そして努力で克服できるのは、「ITで個の生活を自活的にすること」です。



個々がそういう努力に目覚めない限り、いわゆる、アメリカ的グローバリズムはそう遠くない将来、日本をも取り込み、そして、個を破壊していくでしょう。





それに対して、ただ悪態をつくことでは何も変わりません。企業は「感情」では動きませんし、企業体というのは、そういうもので動かそうとして動くほど、そんな軟な存在ではありません。そういう勢力をうまく無力化するよう自然と動くシステム、それが企業体です。



個それぞれが今後努力すべきは、そういうものにただ反論するのではなく、「個のITによる連携を人・もの・金すべての面から強化していくこと」。これに尽きます。


(きりがないので、以下省略)
by asazuki508e | 2011-12-06 03:48