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手書きノート


by asazuki

英語のブログを翻訳・意訳し掲載する行為は、本来ならば翻訳権/翻案権侵害となるようです

この記事はあくまで知的財産権等に関する資格をなんら有しない私自身の個人的な見解について覚書したものです。この記事の内容をそのまま鵜呑みするのではなく、その他の情報等から総合的に判断されることをオススメします。(2016-12-10 追記)
以下のページによると、英語のブログを翻訳・意訳し掲載する行為は翻訳権または翻案権侵害となるようです。すごくメジャーなブログがやっているので、不思議に思っていたのですが、ようやく裏がとれました。

翻訳権・翻案権って?-ネコでもわかる知的財産権




「引用」との区別が不明確なのですが、私なりの解釈だと、「参考にしたサイトへ誘導するものであるかいなか」で決するように思います。最近よくみられるのが、引用先は書いてあるけれども、内容が自己完結してしまっていて、引用先を見に行く必要がないものがあります。私の解釈だと、これは翻訳権の侵害ではないかと思います。「意訳しているからいいじゃないか」と反論されている方もいるようですが、それだと「私は翻案権を侵害している。」と自己申告しているようなものです。

繰り返しますけれども、ポイントは、「引用先をみたくなるかどうか」というところが根本にあると思います。極論を言えば、引用先のウェブサイトのアクセス数が増えるのであれば、たとえ外見上、著作権を侵害していても訴えられる・苦情を言われるおそれはないだろうということです。なぜなら、逆に宣伝してもらっていることになるからです。これが先程の例のように内容が自己完結してしまうと、引用先のアクセス数は増えずにかつ内容だけ使われている、ということになります。少なくとも、私だったらいい気持ちにはなりません。

ここで提案ですが、意訳なりして内容を日本語にして掲載する場合には、その都度、引用先のウェブサイトへのコメントを義務付ける方法がいいのではないかと思います。でなければ、やはり、「引用」に留めるべきかと思います。こういう方法でないと、第三者からみて、侵害しているのか、ちゃんと許可をとっているのかの判断ができないと思います。

ここでさらに反論があるとすれば、「引用にしたら外国のすばらしいブログを紹介できなくなるじゃないか。引用だと引用先へ見に行っても英語だからわからない。それじゃ意味ないじゃないか」という理屈があると思います。最近よくある「国民のため」を盾にする理屈だて。でも、もしこれが認められるなら、著者に黙って翻訳して、出版してもいいということになります。たぶん、このあたりは、著作者の権利の方を大切にした方がいいんじゃないかというのが私の考えです。


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前置きがチョー長くなってしまいましたが、これからInkscapeやPhotoScapeの使い方についての記事を書いていこうと思うのですが、そのときに参考にするものの中には英語のウェブサイトも多く含まれることになります。そして、上記の情報を踏まえ、私がとろうと思っている方法は、それらのウェブサイトを見ながら、自分でデザインを作成し、その過程を掲載する、という方法です。これなら、主従の関係がしっかりするし、翻訳権・翻案権を侵害するおそれはないし、英語ができる人は引用先のウェブサイトを参考にすればいいし、また、その都度ウェブサイトの管理人にお断りをいれる必要もないし(英語がほとんどできないので、コメント欄でコミュニケーションがとれません。ここは英語ができない者にとってはとても大切なポイントです。)、というふうに思っています。

しかし、当然のことながら、デザインを作成するのにとても時間がかかる、時間がかかるのでブログの更新頻度も少なくなる、ということです。他の有名なブログのようにそのまま掲載できれば、毎日更新できていいのですが、私なりの調査では著作権・翻案権違反だと思うので、今のところ、上記の方法をとろうと思っています。

以上の考えについては、ある程度自信があるので記事にしてみたのですが、私が今、ちょっと気になっているのは、有名ないくつかのブログがある時点から姿を消してしまうのではないか、ということです。さんざん、規模を大きくしておいて、法律がこうなったから、そういうことになったから、ということで平気でダメ、と言うような世の中になってしまったような気がするので、ありうるかな、と思っています。これをされたらブログの管理人は涙目です。別に不正を働くためにやっているわけではなく、善意が根っこにあるわけですから。ダメなら、ダメという基準を早急につくるべきだと思います。よろしくお願いします。これは弁理士さんに頼めばいいのですか? 弁理士協会さま? よろしくお願いします。基準さえ、具体的にきっちりと示してもらえれば、日本人はちゃんと従いますから。

ちなみにこの記事は、限りなくオリジナルに近い「引用」の形態との認識です。


p.s. 名誉のために言っておきますが、「○○○コリス (ご迷惑がかからないように伏字としました。)」という有名なブログのことではありません。このブログはちゃんと許可をとっているそうです(管理人談)。あと、上記で提案したコメントを残す、というのは、こういう有名なブログがやっている(見かけ上)からいいじゃないか、という人を減らすための私なりの案です。今のままだと第三者から見て確認のしようがないので。また、「about」とかに書いていたとしてもそれは自己申告なので。その都度、引用先の英語のブログにコメントを残すことにすれば、フェアだと思います。

by asazuki508e | 2011-02-17 23:59